近年、都会から地方に移住したいという方が増えてきました。しかし、なかなかそれを行動に起こせる人は少数です。地方への移住者を増加し、地方をより活性化させたいと思っている国は地方をより移住しやすい場所にするために「地域おこし協力隊」という仕事を作っています。
〇地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊とは、人口が減っていたり高齢化が進んでいる地域で移住者に協力活動を行ってもらい、移住者を増やそうという取り組みの1つです。2009年に総務省が制定してから全国に4000人以上の方が地方に移住をして隊員として活動をしています。地域おこしの活動をしながら安定した収入をもらうことができるので、居住先や就職先の心配をすることなく地方に移住することが可能なのです。
〇地域おこし協力隊のメリットとは?
地域おこし協力隊は、1年~3年程度はその土地に住み、地域貢献活動を行う必要があります。ただ、隊員になれば3年という時間をかけてその土地での職業を探すこともできますし、生活の基盤を作ることができるのがとても大きなメリットといえるでしょう。また、地域おこし協力隊として3年間の任期を活動したのち、翌年にその地域で起業をすれば経費として100万円を受け取ることができます。今後、起業をしたいと考えている方で田舎に移住して仕事をしたいと思っている方は、まずは地域おこし協力隊で地盤を作ってからスタートするというのも1つの方法でしょう。
ちなみに受け入れる側のメリットで一番大きいことは、人件費がほとんどかからない点も注目です。
地域おこし協力隊の所属は、自治体になるので地域おこし協力隊の賃金は自治体から支払われます。地方の経営者はこの辺りも頭に入れておいた方が良いです。
地域おこし協力隊は、過疎化してしまった地域をより活性化させるために準備されている制度ですが、利用者にも大きなメリットがあります。今後、地方に移住して生活したいと思っている方はぜひ前向きに地域おこし協力隊になることを検討してみるとよいと思います。申請方法も簡単なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。