マーケティングの基礎 ~イシュードリブンで考える~

マーケティングの基礎は、課題や問題点を抽出することにあります。ここがしっかりしていれば、自ずと施策は産まれてくるので、課題抽出こそが基礎であり本質であると考えます。名著「イシュードリブン」でもある通り、イシュードリブンで施策を考えましょう。やりたい施策から考えてしまうと本質を突けないマーケティングになりがちで失敗しやすい。
まずは、イシュードリブンで考えていきましょう。

例えば山梨県を例に捉えていきましょう。
山梨県のマーケティング課題としては、以下のようなものが挙げられます。

1. 観光客の減少
山梨県は富士山や甲斐駒ケ岳などの自然景観や、日本ワインの産地として知られていますが、最近は観光客の減少が課題となっています。観光地の整備やイベントの開催、PRの強化などが必要です。

2. 地域ブランドの強化
山梨県は、日本ワインの産地として有名ですが、他にも地域ブランドとしての商品やサービスがあります。それらを広く知ってもらうためには、マーケティング戦略の見直しが必要です。

3. 人口減少による市場縮小
山梨県は人口減少が進んでおり、市場が縮小しています。そのため、新たな市場の開拓や、消費者のニーズに合った商品・サービスの開発が必要です。

4. 農業生産者の減少
山梨県は農業が盛んな地域ですが、農業生産者の減少が進んでいます。生産者の確保や、農産物の付加価値の向上などが課題となっています。

とざっくりではありますが、このような課題があります。

その課題を解決するために施策を考えましょう!とこうなるわけですね。失敗しやすいパターンとしては、〇〇やりたい!→課題を当てはめていく作業。これが良くないですね。

それでは、この課題に則して施策を考えるとこのような施策が考えられます。今回は、きりがないのでデジタルマーケティングに絞った施策にしています。

1.観光情報の発信強化
山梨県の観光地や旅行情報を、SNSやブログ、Webサイトなどのデジタルメディアを活用して発信することで、より多くの人々にアピールすることができます。例えば、InstagramやTwitterなどのSNSを積極的に活用し、美しい山々や果物狩りなどの観光スポットを紹介することで、若年層や外国人観光客にアプローチすることができます。

2.デジタル広告の活用
山梨県の観光地やイベント情報を、GoogleやFacebookなどのデジタル広告を活用してターゲット層に向けて配信することができます。特に、地域外からの観光客を獲得するためには、GoogleマップやGoogle検索などでの上位表示を目指すことが重要です。

3.オンライン予約システムの導入
山梨県の宿泊施設やレストランなどの観光施設に、オンライン予約システムを導入することで、多忙な現代人にも利用しやすくなります。特に、海外からの観光客にとっては、事前に予約ができることが安心につながるため、海外からの集客にも効果的です。

4.インフルエンサーマーケティングの活用
山梨県の観光スポットやグルメ情報を、インフルエンサーに発信してもらうことで、より多くの人にアピールすることができます。特に、若年層に人気のあるインフルエンサーを活用することで、若年層にアプローチすることができます。

5.データ分析の活用
山梨県の観光地やイベント情報のデータを収集し、分析することで、より効果的なマーケティング戦略を立てることができます。例えば、Google Analyticsを活用して、Webサイトのアクセス数や滞在時間、行動履歴などを分析することで、改善点を把握することができます。また、SNSのフォロワーやいいね数なども分析し、より効果的な発信方法を検討することができます。

こんなところでしょうか。常にイシュードリブンで思考を巡らせて行きましょう。

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この記事を書いた人

山梨で医療機関のWebサポートやマーケティング、M&A支援を行っている/ 富士ヘルスケア&ストラテジー合同会社代表。